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@deftech : 【11歳の全盲少年ドラマー　酒井響希】 ２歳で両目を失いながらも、ドラマーとして力強い音色を響かせる小学生がいる。大阪府立視覚支援学校に通う酒井響希くん（11）。「ドラムを通じて多くの人に勇気を届けたい」と、プロドラマーを目指している。 １歳10カ月の頃、母の康子さん（40）が、響希くんの眼球に異変を感じ検査をしたところ、両眼性網膜芽細胞腫という小児がんが発覚。その日のうちに、医師から「両目を摘出するしかない」と告げられる。思いもよらぬ結果を受け止めきれず、藁にもすがる思いでセカンドオピニオンで東京の病院へ。しかし…結果は同じだった。 術後は、朝も昼も分からない。口にしているものが何か分からない。おもちゃで遊ぶことすらできない。２歳の少年には苦し過ぎる現実に、本人も家族も毎日、悲しみの淵に。 そんな絶望の日々の中で、救いになったのは「音」だった。 テレビから流れる音楽に合わせ、家中の壁や柱などが傷だらけになるまで鉄製のマドラーで叩いた。そんな様子を見ていた両親が、３歳の頃、ドラムに触れる機会を与えると、すごく嬉しそうで笑顔が溢れた。両親も、本人が興味を持つものはできるだけサポートしたいと、自宅に電子ドラムを購入。毎日、嬉しそうに叩いていた。 そんな中、彼がプロドラマーを志すようになったのは、アーティスト“Def Tech”との出会いがきっかけだった。 2013年12月20日。Def TechのMicroが彼に伝えたある一言が、彼の人生を変える。 それは、「4年後、Def Techのステージでドラマーとして共演しよう！」という言葉だった。 その言葉は彼に、生きる意味を与えてくれた。Def Techと出会ってから、彼はその言葉を胸に、いつかDef Techと共演できる日を夢見て、今まで以上にドラムに取り組む時間が増えた。プロドラマーを目指し、自宅にも防音設備を整えたドラムセットを設置。プロの指導者にも教わるようになった。現在の腕前はかなり上達し、各地の楽団から声がかかるほどだ。 そして、Def Techとの約束の言葉から、ちょうど4年が過ぎたこの夏、響希くんは遂に憧れのDef Techとの共演を果たす。大歓声に包まれた夢のステージで、響希くんの大好きな曲「おんがく♬MUSIC」を共に演奏する。 音楽を通して同じような境遇の人に勇気を与えたいと、響希くんとDef Techが同じ熱い想いで演奏を披露する！ 【出演】 ・全盲の少年ドラマー　　酒井響希（さかいひびき）11歳 ・響希くんの父 　酒井健太郎（さかいけんたろう）40歳 ・響希くんの母 　酒井康子（さかいやすこ）41歳 ・人生を変えてくれた人　Def Tech　Micro　Shen ・取材 　虎谷温子アナウンサー 【放送日時】 読売テレビ2018年8月26日（日）11:27～12:27 #24時間テレビ