Mantarou Holla

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@fudatzkee : 良きレビューいただきました?わかってるぅ〜♪ #DABO #nana_ep #Repost @djurata ・・・ 同い年で干支まで同じということで、以前より勝手にシンパシーを抱いているDABO氏、8年ぶりの新作となる「NANA」。 この作品を一聴して感じたのは、これまでの氏のキャリアの中で身についたであろう「何か」を投げ捨てて身軽になったかのような佇まい。 この「何か」の正体が自分にも思い当たるような気がしたので、うまく文章にできないかと考えていたのだけれども、氏のSNSをふと目にしたら「手癖を捨てた」と記してあって腑に落ちた。 ああ、それだ。 シンプルでいて核心を突いてくるのが歴戦のラッパー、流石の言葉選びである。 さて、まずは自分の考えを述べさせて頂くと、一度HIPHOPに関わり、MC、DJ、DANCE、文章、様々な手段で大なり小なり対価を得るようになって5年、10年と経た時に、望む、望むまいにかかわらずいつの間にか身についてしまうのがこの「手癖」だ。 例えば、本作を自分の商業ライター経験により身についた手癖に従ってレビューを書くとすれば、こんな感じになる。 デビュー以降、巧みな言葉選びと比喩、多彩なフロウを武器として国内クラブ・シーンを代表するトレンド・セッターとして活動してきたDABO。 氏曰く「リハビリ」を経て、実に8年ぶりの新作となる本作は自らの内面と対峙し、心からの言葉を綴ったこれまでにない新機軸を打ち出す作風に。 家族を失うと共に、生涯の伴侶を得た心境を反映し、いつになく自然体で内面から溢れ出してくるような言葉は深く、同時に、時に昭和の歌謡曲、明治の文豪などからも自在に引用される、機知に富んだラップの妙技は本作でも健在。 ミニEPではあるが既にシーンからの評判は上々で、今後そう遠くない内にリリースされるであろうフル・アルバムへの期待も高まる一枚だ。 いかがだろうか? 自分で書いておいて言うのもナンだが、何も間違ってはいない。 が、これは当たり障りのない「70点を見込めるテンプレート的な手法」 つまりは「手癖」によって3分余りで流れ作業のように書いた文章である。 氏の如く昭和の古典作から引用するとしたら 「きれいな文章だろ。ウソみたいだろ。(書き手の心は)死んでるんだぜ。それで。」 ※あだち充「タッチ」より 当然、わざわざ毒にも薬にもならないこの手のレビューをここに書きたいのではない。 自分が言いたいのはこの一見、効率的でもある「手癖」は、例えばタイムカードを押して日々の業務を滞りなく消化することが是とされる類の仕事においては有効であるが、HIPHOPに関わる場合、自覚すらない間に静かに、いつしか送り手側の心を殺していくということだ。 場数を踏んだ経験によって人は、己のイメージと目に見えない相手側のニーズを計算して、この無難な手癖を作り上げてしまう。 リリース後に氏は「こんなのDABOじゃないと言われるんじゃないかと本当に怖かった」 と語っていたが、氏はここで「手癖」を捨てた代わりに何を拠り所として本作に臨んだのだろうか? その答えは「初期衝動」だ。 例えば昨年、「1-800-273-8255」をリリースする以前のLOGICはこう語っている。 「去年億単位のお金を稼いだけど、とても不幸に感じていた。お金や成功では幸せは買えないということが証明された瞬間だった。 〜中略〜 「やらされている」気分になっていたんだ。例えば「家を買いたいのであれば、これをやれ」とか「レーベルとマネージャーを喜ばせるためには、これをやれ」とか。他人のために自分に合わない方法をやっているようだった。でもまずは「自分が幸せ」じゃないと、他人を幸せにできないって気がついたんだ。 自らが作り上げたイメージをなぞり続ける事でモチベーションを失い、ラッパーを引退することまで考えていたというLOGICが「手癖」を捨て、過去に扱ったことのないテーマに臨んだ「1-800-273-8255」をリリースして以降の活躍は周知の通りだ。 ここでLOGICは真に自分が表現したいことを楽曲にしたことにより、初期衝動を取り戻したと言える。 そして、本作「NANA」もまた、そんな「初期衝動」が若者の特権ではないことを教えてくれる作品である。 全国区の知名度を誇るような氏であっても、既存のイメージをかなぐり捨て、気持ち一つでこの「初期衝動」を取り戻すことは可能なのだ。(本年度のアルバムではGAGLE「Vanta Black」もまた、タイプは全く違えど既存のイメージを覆した素晴らしい作品だ) 思うに「自称」の文化であるHIPHOPにおいて、有名、無名に関わらずそのキャリアが「終わる」とは、得られる金銭の多寡に関わらず「初期衝動」を失い、新しい自分になることを諦め、
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